植物性プロテインの原料に!発芽黄えんどう豆の発酵植物性たんぱく
リンクフード株式会社が販売する植物性プロテインの原料に、ピープロテイン(えんどう豆たんぱく、エンドウタンパク)があります。
ピープロテイン(えんどう豆たんぱく、エンドウタンパク)には、発芽と発酵という差別化できる特徴を持ち合わせており、植物性タンパクとして大豆たんぱくのように使用用途が広がっている食品原料です。
今回は、発芽と発酵にフォーカスして、植物性タンパク原料をご紹介します。
発芽した黄えんどう豆
<目次>
- ピープロテイン(えんどう豆たんぱく)とは?
- 発芽黄えんどう豆とは?
- 発芽黄えんどう豆から作られる発酵植物性たんぱくとは?
- 発芽発酵えんどう豆たんぱくの製造方法は?
- 発酵することによる変化は?
- まとめ
ピープロテイン(えんどう豆たんぱく)とは?
ピープロテインとは、えんどう豆が原料の植物性プロテイン(タンパク質)のことで、えんどう豆たんぱくやエンドウタンパクとも呼ばれます。粉末状のプロテインパウダーです。
ピープロテイン(えんどう豆たんぱくやエンドウタンパク)には筋肉を作るために必要なアミノ酸が含まれています。アルギニン、リジン、BCAAが多く含まれています。
消化吸収が良く、腹持ちもよいため、ダイエット向けのプロテインにおすすめの原料です。
発芽黄えんどう豆とは?
黄えんどう豆を水につけて発芽したものです。
豆の発芽は、もやしをイメージするとわかりやすいと思います。もやしは豆が発芽したものを食品としたものであり、根にあたる部分に豆が残っています。
発芽黄えんどう豆から作られる発酵植物性たんぱくとは?
えんどう豆のタンパク質とデンプン分を分離する際に、乳酸菌による発酵でスラリーのpHを下げます。
pHが下がることでタンパク質を沈殿させて分離します。
この分離工程で発酵をおこなった「発酵えんどう豆たんぱく」です。
なお、発酵にはえんどう豆に付着している植物性乳酸菌を使用しており、乳酸発酵になります。
発芽発酵えんどう豆たんぱくの製造方法は?
えんどう豆タンパクの製法には、湿式(wet milling)と乾式(dry milling)があります。
湿式製法は、水を加えてえんどう豆を砕き、タンパク質を抽出する方法です。
乾式製法は、えんどう豆を砕いてから、タンパク質を抽出する方法です。
発芽の項目でご説明したように、リンクフード株式会社の販売するえんどう豆タンパクは湿式で製造しています。
工程:豆を浸漬→粉砕→タンパク質を分離→乾燥
豆を浸漬する工程で原料の豆が発芽しており、発芽する活力がある豆が原料となっています。
植物性たんぱく質の製造で豆が発芽するのは、湿式製法でないと発現しない現象です。
ちなみに、世界的に流通しているえんどう豆タンパクの中でも湿式での製法は少数派です。
発酵することによる変化は?
発酵工程を経ることで分子量が小さくなっていることが確認できています。
なぜ分子量の変化を調べたかというと、複数の方からの感想がきっかけになりました。
<複数者より体感として寄せられた内容>
えんどう豆由来のプロテイン(発酵なし)を摂取すると、摂取後お腹が張ったり、違和感を感じたり、お腹をくだしたりする。
発酵したえんどう豆由来のプロテインを摂取すると、お腹の違和感を感じない。
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複数者からの体感は偶然ではなく、発酵による効果が何かありそうということで各種調べた結果、分子量の変化が確認できた。
分子量の計測データに興味ある方は、データ詳細をお伝えできますのでお問い合わせお願いします。
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考察として、乳酸菌の発酵によってタンパクの分解が進んだ。
タンパクの分解が進んだことにより、体内への吸収負荷が低減し、お腹への違和感が低減したと思われる。
※治験データは取っていないため、体感・感想となります。
まとめ
- ピープロテイン(えんどう豆たんぱく、エンドウタンパク)は、えんどう豆が原料の植物性プロテインで、筋肉を作るために必要なアミノ酸が豊富に含まれている。
- リンクフード株式会社の販売する【エンドウタンパク】は、発芽と発酵という特徴的を持つ。発芽により活力のある原料を使用し、発酵によりタンパク質の分解を促進し、消化吸収を良くする。
- 発酵えんどう豆たんぱくは湿式製法で作られる。水に浸したえんどう豆を砕き、乳酸菌によって発酵させてタンパク質を分離する。
- 発酵エンドウタンパクは、分子量が小さくなっていることが確認されている。これは、摂取後のお腹の違和感を低減する効果があると考えられる。
リンクフード株式会社は、えんどう豆を原料とする【えんどう豆製品】を取り扱っています。
食品企業向けにエンドウ(豌豆・えんどう豆)をベースにした食品原料を各種販売しています。
<えんどう豆製品群>
エンドウタンパク(ピープロテイン)、エンドウ繊維(ピーファイバー)、エンドウデンプン(ピースターチ)、デンプン加工品、エンドウ全粒粉、エンドウミート(えんどう豆由来の植物肉)、春雨など
製品案内はこちら
えんどう由来の 製品は植物性の原料であり、安定供給・環境保全・健康意識の高まりにより動物性原料の 代替品として用途拡大が見込まれています。
動物性原料の代替品としての 引き合いが増加していると共に、新規採用も増えています。
プラントベースと称される製品の原料として植物肉にも使われています。
コストを意識した商品、植物性を全面に出した商品だけでなく、アレルギー表示不要でソイフリー食品にも対応できます。
環境にやさしく、SDGs視点にも沿った製品群です。 えんどう・エンドウ豆は漢字で書くと豌豆となります。