【食品EC拡大の最新動向】いま注目すべき理由と対応策
消費者ニーズの変化とデジタル化の加速に伴い、食品EC市場は近年急速に拡大しています。
特に新型コロナ以降、オンラインで食品を購入する消費者が増加しています。
少し前のデータになりますが、2022年の食品EC市場規模は約２兆7500億円で前年比9.15%増加しました。EC化率も４.16%に達し初めて４％代を超えました。
ただ、数値的には他分野と比べると低く、進んでいない分野であることがわかります。
個人的にもインターネットで購入する機会が増えているのもあり「食品EC拡大の背景」を深堀りしてみました。
食品EC拡大の背景
- 消費者のライフスタイルと購買行動の変化
コロナ禍をきっかけに消費者のライフスタイルが変わりました。
在宅時間の増加や「おうち時間」を充実させるためのニーズが増え、自宅で手軽に購入・受け取りができる食品ECの需要が高まりました。そしてコロナ収束後でも、忙しいライフスタイルを持つ消費者にとって、24時間利用可能で並ぶ必要がないECの利便性が好まれ、対面購入からオンライン購入へのシフトが続いています。 - ネットスーパーの普及
先にあげた消費者のライフスタイルと購買行動の変化をきっかけにネットスーパーの普及が進んでいます。Amazonフレッシュやイオンネットスーパーなどがサービスを拡充し、消費者が日常的に使いやすい環境が整えられています。 - 技術革新とデジタルインフラの整備
EC技術の進化や、スマートフォンの普及に伴い、ECサイトやアプリの使いやすさが向上しました。
特に、注文のしやすさ、決済手段の多様化、配達のスピードが向上したことで、食品ECが一般消費者にとってより魅力的なものになっています。
また、物流網や配送システムの発達により、当日や翌日配送も可能になり、鮮度が求められる食品でも高いクオリティで消費者に届くようになっています。 - BtoB取引におけるEC化の進展
食品ECの成長は、BtoB取引にも波及しています。業務用食品のECプラットフォームが増加し、飲食店や小売店がオンラインで手軽に必要な材料を購入できるようになっています。
特に、中小の飲食店にとって、オンラインでの発注は手軽かつコスト削減にもつながるため、需要が伸びています。 - サステナブルな消費への関心
環境問題に対する意識の高まりから、サステナブルな食材や素材、環境に配慮した包装を取り入れたECサイトの需要も増加しています。プラントベースフードや、グレインフリー、ソイフリー、有機食品のようなこだわりのある商品を選びたい消費者にとって、オンラインでの購入は利便性が高いです。
また、生産者と消費者を直接つなぐプラットフォームも増えており、農家や漁業者からの直送など新しいビジネスモデルも食品EC市場に広がっています。
食品ECの市場は今後も成長が期待されています。
デジタルインフラがますます整備され、消費者のニーズが多様化していく中で、食品ECの拡大は続くと考えられています。
弊社も個人様向けにECサイトで、自社商品等の販売を行っています。
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